軽石はなかなか強敵でした。

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昨今騒がれている軽石騒動ですが

群星もついに被害に遭ってしまいました・・・(泣)

沖合には先月からかなりの量で確認できていたのですがついに群星の母港にも・・・(苦笑)
軽石はなかなか強敵でした。
港の8割ほどが軽石で埋め尽くされてしまいました↓↓
軽石はなかなか強敵でした。
軽石はなかなか強敵でした。
イケスのなかまで・・・(笑)
軽石はなかなか強敵でした。
軽石はなかなか強敵でした。
冬の爆風と波で空を舞ったようでデッキ上も軽石だらけです・・・(泣)

この影響で1週間出船ができませんでした↓↓


ただ、うちの港は進入路が南西を向いているので冬のメインになる北東の風が吹けば

自然に出ていくと予想しこの時点ではあまり落胆もせず自然まかせで高見の見物‼(笑)

案の定、数日後に吹いた北東の風で沖合に出始め1週間程でほとんどなくなり軽石に勝ったつもりでおりました♪



ところが・・・先週の離島遠征泊の釣行時に突然マリンギアオイルの警告が鳴りエンジンルームを確認すると

冷却水の循環ホースが一部外れ、海水が噴出しておりエンジンを緊急停止して点検すると

どうやら海水ラインのどこかで軽石による詰まりが発生し

出口を失った海水の圧力でホースが外れてしまったようです。
軽石はなかなか強敵でした。
軽石はなかなか強敵でした。



毎出船ごとにストレーナーも掃除し細心の注意をはかって運行していたのですが・・・。
軽石はなかなか強敵でした。
軽石はなかなか強敵でした。
軽石はなかなか強敵でした。
軽石はなかなか強敵でした。
軽石はなかなか強敵でした。


幸いにもオーバーヒートになる前に気づいたので低速なら自走航行可能‼

低速で粟国島の漁港に戻りギアオイルクーラーを点検‼

詰まってない・・・。

それならインタークーラ-かな・・・?

インタークーラーは若干詰まり気味でクリーニングしましたが

循環ホースが外れるような圧力がかかるほどの詰まりではありません・・・。

いったん組み上げてエンジンをかけてみましたがあまり改善が見られず

回転をあげると、外れたインタークーラー前のホースは

獲物を飲み込んだ蛇の腹のように膨れ始めました・・・(汗)

深夜まで及ぶ作業でも改善がみられず落胆のなか

これは島での整備は無理と判断し、翌日の早朝から通常2時間未満の行程を

安全に自走できる速度で5時間かけて帰港・・・(疲)

再点検ののち、どうやら海水ラインの最後、清水側の詰まりのようで全バラシ‼

開けてみるとこんな状態でした・・・(汗)

軽石はなかなか強敵でした。

下がイン側で上がアウト側ですがイン側の約6割程が軽石で詰まってしまってます。

軽石はなかなか強敵でした。

ここは海水の通る穴が他の場所より細くなっているので一番詰まる確率が高かったようです。

できるだけ洗い流したあとコンプレッサーのエアガンで下のイン側は逆サイドの左舷側から

上は左舷側インになるので逆の右舷側からエアーで吹き飛ばします‼

軽石はなかなか強敵でした。

削れながら侵入した軽石は穴にピッタリのサイズで詰まっている事が多いので

エアーを吹き付けるとまるでエアライフルの弾のように飛んでいきます(笑)

逆サイドは何かでカバーしないとエンジンルーム内で銃撃戦が起こります(笑)

私は活餌用の網目の細かいタモを使いました‼

軽石はなかなか強敵でした。

全て完了し、組み上げたあと点検始動をしてみましたがホースの膨らみもなくなり

完全に元の状態に戻りました‼(嬉)

これでまた元気に運行できます♪


今回の私に起こった顛末と感じた事を追記として下記に記載しておきます。

同業者さんや海洋船舶従事者など皆さんに少しでも参考になれば幸いです。


【追記】今回の軽石は割ってみると内部に軽石とは違う小石が沢山含まれており

ストレーナーで防いだ軽石が水圧で砕け割れ出てきた小石はストレーナーの網目をすり抜け

エンジン内部に侵入し最終的に一番細い清水ラインの穴をふさいでしまったようです。

これではいくらストレーナーのクリーニングをまめに行っても少しづつ侵入を続け

まるでジャブのようにジワジワとエンジンにダメージを与え続け

冷却に必要な水量の限界を超えた途端、突然に詰まりでエンジントラブルを発生させてしまいます。

しかもここ最近は水面にあった軽石が海水を吸い浮力が落ちはじめ

海面から数十センチから数メートル沈んだ状態で存在してます。

沈むと航行時に目視で発見できないので回避もできません。

その上、風の影響を受けにくくなる事により潮目に集まらず

そこらじゅうに氾濫している状態になっているので気が付かない状態で吸い上げ続けてしまいます。

こうなると冷却の為に海水を吸い上げるあらゆる動力船に今回と同様な事案が起こってもおかしくありません。

周りの船もストレーナーを二重にしたりイケス循環式にしたり色々な策を講じていますが

この状態では完全に防ぐ事は不可能に思われます。

対策はひたすらストレーナーのクリーニングに合わせて

エンジンの海水ラインも定期的にクリーニングを行うしかありません。

大変な作業ですが今回の軽石に立ち向かうにはそれしかありません‼


まだ数カ月影響が続くと言われている軽石問題にコロナ禍、さらに燃料高騰と

次々と現れる大波に耐え続けなければいけない大変な時代ですが
私も含め船舶従事者の皆さん共に乗り越えましょう‼










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